早苗の知らない「アイマス」の世界
早苗さん
はい!今日は「アイマスの世界」て言うことで……アイマスってあれでしょ?あのスマホでシャンシャンするゲームのことでしょ?
……あそこに変な人がいるわね( ̄∇ ̄)
薫る風さんで〜す
薫風
こんにちは!なんか如何にもって感じのヤツですみません(´∀`*)
早苗
自分で言うそれ?(笑)
でもアイマスって「アイドルマスター」の略でしょ?具体的にどんなものなの?
あたしアイドルゲームって事しか知らないんだけど……
薫風
もちろん「アイマス」が「アイドルマスター」の略であることは間違いないのですが、難しく説明すると「Inter Media Artists and Specialists」の略、「project im@s」つまり様々なメディアの間で行われ構成される芸術活動とそれを担うクリエイターのことです。
早苗
っちょ!ちょっと!いきなりそんな難しい話されても困るわよ!
薫風
すいません!こっちの方は知らなくてもいいです!っていうか私も知りませんし(^^)
私が紹介したいのはアニメとかゲームとかの「アイドルマスター」の方です。
そもそも、アイドルマスターとはバンダイナムコから発売されている「育成シミュレーションゲーム」およびメディアミックスのシリーズの総称なんです!
大本は、2005年に稼動を開始したアーケードゲームが始まりで、現在ではゲームだけに限らずアニメ、漫画、音楽など様々なメディア展開を広げています!
早苗
2005年⁈ 14年も前じゃない!そんなに前からこのゲームはあったのね。当時高校生が今ではいい大人ね、時の流れは残酷だわ( ;´Д`)
それで?具体的にはどんなアイドルなの?
薫風
全てのコンテンツ合わせたアイドルの総数は282人(2016年に発売されたアイドル名鑑)にのぼります!
それ以降にも「ミリオンライブシアターデイズ」では二人が追加。新プロジェクトである「シャイニーカラーズ」。シンデレラガールズにも新アイドルの追加が発表されたんです!
早苗
300人近いじゃない!某アイドルグループもビックリね(°▽°)
薫風くんは全員を把握してるの?
薫風
ほぼほぼ分かりますね(#^.^#)というのは建前で、分からない子も多いですよ。
でも、ハマる前までは、AKBとかアイドルの顔と名前を一致してる友達をバカにしてたんですが、今じゃ気持ち分かりますもんね。
早苗
キモっΣ(゚д゚lll)
薫風
それ!言わんでくださいよ!
じゃあ、順をおって「アイマスの魅力」を紹介していきますね!
気楽に聞いといてください!
アイマスのここが魅力!
「あなたが気になる人に絶対に出会える!大勢のアイドルたち!」
薫風
アイマスには大きく分けて5つのグループがあるんです!アイドルごとにももちろん個性があるんですが、それぞれのコンテンツでもカラーがあってですね……先ずはこちら!
押しも押されぬ不動の初代「765プロAS」+「876プロ」
薫風
このアイドル達から全てが始まったと言っても過言じゃないです。後輩たちの目標でありながら、共に歩んでいく頼もしい先輩達でアニメや映画はもちろんのこと、2015年には夢とも思われていた西武ドームでのドーム公演を成功させました。これは二次元コンテンツのドームライブとしては初のことなんです!
早苗
この人達が道を切り開いていったのね!
薫風
765プロASについては別の記事で色々書いてるので、良かったら是非読んでやってください!
https://kaorukazetoharukaze.hatenadiary.jp/entry/2018/08/07/120635
早苗
ちょっと、どこに向かって喋ってんのよ(`・ω・´)
薫風
すみません独り言で…
このアイドル達を一言で言うなら「家族」ですね
あなたが決めるシンデレラ「シンデレラガールズ」
薫風
2011年からソーシャルゲームにて展開を始めた二つ目のコンテンツ。魅力といったらコンテンツ最多数をほこるアイドル数(184+a)であり、それに応じて歌われる楽曲であったり、ユニットの組み合わせも幅があります。また、まだ命とも言える「声」が付いていないアイドルも多数いるため、7周年を迎えても尚これからの展開に可能性が広がるコンテンツでもあるんですよ!
765プロが家族ならこちらは「学校のクラス」って感じですね。
765ASの背中を追いかけて!「ミリオンスターズ」
薫風
2013年に展開が開始したコンテンツで、舞台は「765プロライブ劇場」ということもあり実質的な765ASの後輩として描かれる部分が多いです。ソーシャルゲームではアイドルが宇宙に行ったり、ヒーローになったりと様々な舞台で活躍するためアイドルゲームとしてはクレイジーながらも楽しませてくれますよ(笑) さらにミリオンライブの声優さんの中には、アーティストとして活躍している方も多く、ライブでのパフォーマンスも熱狂の一因となっているんです!
一言で言えば「部活」ですかね?
理由がきっと未来をくれる「315プロ」
薫風
2014年に展開がスタートしたコンテンツで、今までと打って変わって男性アイドルのグループです!
元弁護士や元医者が理由あってアイドルになるという、それぞれが元々別の職業であったというコンセプトのため、なぜアイドルになったのかという真に迫った背景を垣間見ることができるのが魅力の一つです。ライブでも男性ならではの迫力あるパフォーマンスを見ることができ、女性だけでなく男性も是非一度見て欲しいですね。
早苗
この「握野英雄」ってアイドル、どっかで見たことあるような気がするわね。
薫風くんは315プロのライブ行ったことがあるの?
薫風
もちろん!もう女性ホルモンが溢れんばかりでしたよ(//∇//)
男でも「キャアアア」って黄色い声あげるんですねw
こちらも一言で言えばミリオンと同じで「部活」ですかね。
アイマスで育ったクリエイター陣が創る新世代「283プロ」
薫風
2018年にスタートした最も新しいコンテンツ。アイマスを楽しんできた世代が開発に関わってきていまして、新しい世代が創るアイドルマスターとなっています。ゲーム方式もカードバトルやリズムゲームではなく、アケマスの様に一人のアイドルを育てて、オーデイションを勝ち上がっていくという方式をとっているので、初めてのアーケードゲームを楽しんでいた方も懐かしいんじゃないでしょうか?ユニット曲もリリースされたばかりでこれからの展開が非常に楽しみですね!
早苗
283プロは絵の雰囲気も少し変化しているけど、私は好きだなあ
ちょっとだけ興味出てきたかも!
薫風
そりゃ良かったです!
それぞれのコンテンツでも雰囲気が違い、さらにその中にいるアイドル達も全て個性が違うので、きっと早苗さんの応援したいアイドルが見つかると思いますよ!
アイマスのここが魅力!
そのアイドルの成長と共に歩んでいく!
薫風
実際のアイドルや芸能人ではその人の生活やプライベートに踏み込むということはなかなか難しいですよね?
早苗
そりゃそうよ!何?
あなたアイドルの家にまで追っかけて行ってんじゃないでしょうね?しょっぴくわよ!
薫風
そんなこと出来る顔に見えますか?
早苗
見える……悪いけど…
薫風
……
アイドルマスターでは私達、ファンは「プロデューサー」という形でアイドルの生き方そのものに寄り添う形で、ゲーム然りアニメ、漫画が展開されていきます。だからその子が嬉しかったことも悲しかったことも全部一緒に見てきてるんですね。
アイドルが悩めば、プロデューサーである私たちも一緒に悩んで、成長が実感できればその子以上に喜んで、アイドルのお話というより「その人の物語」だからより感情移入してしまうんです。
早苗
アイドルのお話じゃなくて、普通の女の子のお話である?ってこと?
薫風
正に!
成長だけじゃなくて、アイドルのオフの姿もたくさん描かれているのも魅力ですね。友達や同じ事務所の子達と買い物に行ったり、遊園地行ったりとアイドルじゃない「普通の女の子、男の子」の時の姿を見れるところが凄く好きなんです。ああこの子は「この食べ物が好きなんだ!」とか「オフの日はこんな感じなんだ」とか意外な側面がみれて面白いですよ。
アイドルマスターでは、決して彼女達、彼等はいきなりトップじゃないんです。接するアイドルによっては「なんじゃコイツ」って思うアイドルもいるかもしれない。誰もが理想的なアイドルではなく、誰もが自分の望むアイドルを目指している。
だから、最初はあれっ?て思ったアイドルでも、ストーリーを通して『この子のこんなところイイなぁ』って思う瞬間が絶対にあるんです。そう思ったらもう止まりませんね(笑)
早苗
良いところだけじゃなくて、悪いところ、苦手なところも魅力として伝えているってことなのね!
薫風
全てのアイドルが完璧じゃない、それぞれが悩みを抱えてる。その二次元のコンテンツらしからぬ欠点があるからこそ、共に歩んでいく楽しみや喜びが生まれ、アイドルを何倍にも輝かせているのかもしれませんね。
早苗
様々なメディアで展開しているってことだけど、制作している方それぞれで成長の度合いであったり、個性の違いがあったりと戸惑う部分があるんじゃないの?
薫風
そうですね、アイマスのアイドルの魅力って無限にあると思うんです。アイマスを楽しんでいるそれぞれの人だけが知っている魅力がたくさんあるんですね。そりゃもう14年も続いているコンテンツですから、たくさんのプロデューサーさんが色んな角度からアイドルと対話しています。例えばアニメのコミカライズとして描かれた「THE iDOLM@STER」(まなマス)とアニメ化される頃にかけて描かれた「THE iDOLM@STER2 The World is all one」とではキャラクターの個性が微妙に違う気がするんですね。
自分、天海春香ちゃん担当なので……
早苗
っちょい、待った! た、担当?
薫風
話遮んないでくださいよ!
担当、っていうのはいわゆる「応援している子」という事です。
続けますよ!
春香ちゃん視点でいくと、(まなマス)の春香ちゃんはアニメに準拠しているので、ちょっと受け身な部分があるんですが、(アイマス2)の春香ちゃんは結構積極的な感じがするんです。まあ 個人の勝手な感想ですけどね(笑) もちろん天海春香としての「芯」の部分は変わらないんですよ!
早苗
そんな始めたばかりの人が分かるかしら?
薫風
んん〜、同人誌とかはわかりやすいですよ!実際にアイマスファンの方が描かれているので、ストーリーやキャラクターに色んな解釈があって、惚れ惚れしちゃいます。「ああ、そうゆう魅力もありか!このキャラとこのキャラの絡みがあったか!」とか……
早苗
同人誌……アンタ、そうゆうのばっかり買ってんじゃ…
薫風
私は健全な男です!
何が間違いとかじゃない!全部がその子の魅力なので、その違いを楽しんでいる部分がありますね。またそれをプロデューサー同士で語ると楽しいんですよ(笑)
アイマスのここが魅力!
「歌に秘められたストーリー!進化する楽曲達!」
薫風
これは音楽の話なんで、伝わるんじゃないでしょうか?
アイドルと言えば歌!歌と言えばアイドル!との言葉通り、アイドルマスターの大きな魅力として多くの楽曲があると思います。その数は約850曲(2018年6月)
そのジャンルも多種にわたり、いわゆるアイドルらしいPOPな曲からロック、バラード、演歌まで展開しているんです。
早苗
でも、いくら多様なジャンルの曲を歌っているとは言っても、14年目を迎えたこのコンテンツの楽曲にファン(プロデューサー陣)は飽きがこないかしら?
薫風
そうですね。
じゃあ、ここで一人のアイドルをを例に魅力に迫っていきましょう!
紹介するのはこの子!
赤城みりあ シンデレラガールズに登場する11歳の生粋の元気印アイドル。小学生らしい仕草振る舞いが可愛らしく、パフォーマンスも子供らしく楽しんでいる様子が見られます!
早苗
ああ!この子可愛い!モフモフしたい!
薫風
はい!私もしたいです(*゚▽゚*)
……このみりあちゃんの初ソロ曲は2013年に発売された「Romantic Now」なんですけれど、曲調もあってか小学生の女の子の心境をそのまま書き起こしたかの様な楽曲なんです!
「リップスティックちょっとだけつけて」と背伸びをしたかと思いきや、最後には「パパ、ママ愛してる!一緒にいてね」と甘える姿も描かれている。
このアップダウンのある小学生の心境を表現したかの様なこの曲は聴いてもライブで見ても楽しい一曲となっています!
早苗
ほんとにアップテンポの楽しい曲ね!
薫風
続いてソロ2曲目は2017年に登場した「わたぐも」!「Romantic Now」が元気いっぱいの曲に対しゆっくりとしたテンポのバラード曲となっています。
一曲目ではみりあちゃんの自分はこんなことしたい!こんなことが好きだよ!背伸びしたいよ!って自分自身を見せていると思うんです。でも2曲目では歌詞を見ていただけると分かりやすいのですが、自分ともう一人誰かがいるんですね。誰かと夕暮れ時におしゃべりをしている風景が思い浮かびます。
では、この1曲目と2曲目の間に一体何があったのか。ここで思い出していただきたいのが、魅力の一つ目でお話しました。「アイマスのアイドルは成長する」という点なんです。
じゃあ何が成長したのか!色々と成長している部分はあるのですが、一番わかりやすいのは2015年に放送されたシンデレラガールズのアニメだと思うんですね。
早苗
急に語るわね!ついにアニメの話になったわ……
薫風
みりあちゃんはとあるお話で妹が生まれて、お姉ちゃんになります。実際にお兄さんやお姉さんになられた方は分かるんじゃないでしょうか?お父さんやお母さんに構って欲しいけれども、迷惑をかけちゃいけない。この葛藤の間にみりあちゃんはこの時いたんだと思います。
このお話ではもう一人「城ヶ崎美嘉ちゃん」が登場します。もうひとりのお姉ちゃん枠ですね。細かいストーリーは省きますが、二人で気分転換にお出かけして夕暮れの公園で「お姉ちゃんってツライよね(笑)」って話をします。
みりあちゃんはここで美嘉ちゃんとお話しするまで、悩み事を相談する相手というのがおそらくお母さんしかいなかったのではないでしょうか?悩み事を打ち明けるというのは簡単に見えて難しいものですね。ツライと言える信頼できる相手が出来たことで、お姉ちゃんの階段を一歩上ったのです。
早苗
なんか話が大きくなってきたわよ!大丈夫?
薫風
さて話を楽曲に戻しましょう!この2曲の間にあった成長の一つとして「誰かとの関わりあい」「互いに心を開く、信頼」があるのではと私は思うのです。それを踏まえて表現された曲が「わたぐも」なのです。
この時みりあちゃんの隣でお話ししている相手が、美嘉ちゃんなのか学校の友達なのか……イメージする風景は人それぞれです。全てが正解です!
私の中でこの話には続きがあって、2018年のドーム公演の際「わたぐも」が歌われたんです。そして曲の最後……みりあ役の「黒沢ともよさん」が「私ね、お姉ちゃんになったんだよ!」という言葉を投げかけられたんです。
実はこの曲のなかでみりあちゃんが話してた相手、それはみりあちゃんの妹だったのではないかって……
みりあちゃんが大きくなった妹に、自分がお姉ちゃんになったときの思い出を話してるように感じてですね……(T ^ T)
早苗
ちょっと!泣かなくていいじゃない!怖いわよ!
薫風
もちろんこのアイドルにはこのイメージ!というものはあります。
早苗
何事もなかったかのように……
薫風
しかし元々持っている幅を狭めてしまっては成長する姿は見られません。ゲームやアニメ、漫画のなかで成長しているアイドルを見て、そのアイドルの成長と共に歌も幅が出てくる。また幅広いジャンル、幅広いアイドルの組み合わせがあり、その無限の可能性の全てに、アイドルの皆さん、そして音楽プロデューサーさん作曲家さん達が答えてくださるから、長い間愛される曲が生まれ続けているのではないでしょうか。
ひとりひとりに自分の歌で答えようとするのではなく、たくさんの人との関わりの中で、歌と共にアイドル達も進化していく。中には曲を歌って聴く中で、互いが互いの限界を超えながらミックスアップしていく。そんな楽しみかたもあるのではと……(笑)
早苗
あらっ?CDにはカバー曲も入っているのね!
カバー曲についてはどうなの?
薫風
賛否両論あるんでしょうね(笑)私は大好きです。むしろ私のアイマスへの取っ掛かりがカバー曲だったので、自分がアイマスを紹介するときはオリジナル曲と共にカバー曲もオススメしています。紹介する相手にもよるんですがね。
オリジナルのアーティストさんが大好きならオススメはしません。その曲に対しての思い入れがあると思うので。でも実際に歌っている声優さんは「声のプロ」です。演じる声に幅があるので、すごく面白いですし感動しますよ!
如月千早役の今井麻美さんがカバーした曲の一つに、「小さきもの」があるんです。劇場版ポケットモンスターのテーマ曲ですね。
これもアニメで千早ちゃんと弟の優くんとのストーリーを知ってから聴いていただくと、より一層深みが増しますね。
カバー曲は、様々な企画でプロデューサー陣が推薦をするのですが、またそれも面白いです!「ああ、こうゆう一面を見せてきたか!」みたいな(笑)
早苗
後半ものすごい顔で話してたけど……
じゃあ、一旦CM挟みましょうか?ちょっと私も頭が痛くなってきたわ……
つづく?